全部の家電を声で操作しようと目論んでいるFPのズッカ(@zucca_fp)です。
利用者が感じているメリットとデメリットを知りたい
スマートホームに対する理解をもっと深めたい
スマートホームのメリット
スマートホームのメリットについて語る前に、まずスマートホームとは何か。
スマートホームとは、家電や住宅設備をインターネットに接続し、スマートフォンや音声で操作できるAI(人口知能)やIoT(モノのインターネット)技術を活用した住宅のことです。
メリットしては、大きく分けて以下の5つです。
- 利便性の向上
- ホームセキュリティーの向上
- 省エネ化
- 快適性向上
- コミュニケーションの促進
それぞれ具体的に1つずつ見ていきましょう。
利便性の向上
スマートホームの一番の魅力は、なんと言っても便利さが増し、時短になることです。
具体的にどのような形でその便利さが実感できるのか、いくつか例を挙げてみましょう。
リモートでの家電操作
・ スマホやタブレットを使えば、外出先からでも家のエアコンや照明をコントロールできます。
・帰宅途中でお風呂のお湯を貼れば、家に着いた瞬間にバスタブにダイブ可能です。
自動操作とタイムスケジュール設定
・ 朝、明るくなると同時にカーテンが自動で開くので、自然光でスッキリと目覚められます。
・ 夜、設定した時間になると照明が自動でオフになるので、消し忘れの心配がなくなります。
一括管理
・一つのアプリで、さまざまな家電を一元管理できるため「どこにリモコンを置いたか分からない!」というストレスから解放されます。
音声操作
・「アレクサ、照明」と一言で、手を使わずにリビングの照明を全てオン・オフできます。
・料理している最中に「アレクサ、15分タイマーをセットして」と言えば、手を洗わなくてもタイマーがセットできます。
スマートホームの機能は多岐にわたるため、以上はほんの一例に過ぎませんが、これらをうまく使いこなせれば、日々の生活がワンランク上の便利で快適になります。
ホームセキュリティーの向上
スマートホームの大きな魅力の1つが、ホームセキュリティーの向上です。
本格的なホームセキュリティーを導入するとなるとハードルがとても高いですが、スマートホームならぐっとそのハードルは低くなります。
しかし、「どのように安全なのか?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。
具体的な使用例をいくつかご紹介します。
防犯対策
・センサー付きWi-Fiカメラは、動体検知センサーが搭載されており、何かの動きを検知すると自動で録画がスタートし、スマホにも即座に通知が送られてきます。
・スマホを使って外出先からでも自宅の照明をオンにして不在を偽装することができます。
・暗くなる、もしくは設定時刻になるとカーテンが自動で閉まり、照明がオンになります。
・玄関の鍵を閉め忘れても自動で施錠、外出先からでも鍵の開け閉め可能で、現在の状態もアプリから確認可能です。
子供や高齢家族、ペットの見守り
・センサー付きWi-Fiカメラは、離れた部屋から子供や高齢家族の状態を確認できます。また、留守番中のペットの状態も確認し、何か問題があればすぐに対応できます。
以上のように、スマートホームは簡易的なホームセキュリティーとして有用です。
省エネ化
スマートホームは省エネに対しても効果的です。
なぜなら、無駄を減らせるからです。
具体的には以下のように省エネすることが可能です。
自動制御
(照明)人感センサーや照度計により照明を自動でオフ。
(エアコン)消し忘れ防止、冷やし過ぎ、温め過ぎを防ぎます。
(コンセント)抜き差ししなくてもプラグのオン・オフを声で操作できるので無駄な待機電力の削減が可能です。
一元管理
・「アレクサ、おやすみ(行ってきます)」などの一言で複数の家電を制御し、消し忘れなど無駄な電力消費を防ぎます。
快適性向上
スマートホームはただ単に「便利」なだけじゃありません、
快適性向上にも一役買ってくれます。
どのように生活が快適になるのか、以下に詳しく解説します。
- 温度: 温湿度センサーやスマートサーモスタットで空調をコントロールして、部屋の温度を一定に保ちます。
- 湿度: 乾燥する季節でも、加湿器が自動で動き、快適な湿度を保ちます。
- 照明: 外の光環境に応じて、室内の照明が自動で調整されます。また、照明の色の変更も可能で、雰囲気も一瞬で変えられます。
- 音楽: あらかじめプログラムしたプレイリストを、その日の気分や時間に合わせて再生できます
その他にも
- ペットケア: スマートフィーダーでペットの食事を自動でコントロールできます。
- 植物のケア: スマートプランターが水や日光を自動で調節します。
このように、スマートホームの快適性は多岐にわたります。
物理的な環境から心地よさまで、全てがスマートにコントロール可能です。
コミュニケーションの促進
「スマートホーム=無機質な家」という風に考えてしまうかもしれませんが、実は逆です。
スマートホームを利用することでコミュニーケーションが促進し、家族とのつながりがより深まります。
では具体的に、スマートホームがコミュニケーションをどう促進させるのか?
例を以下に挙げてみました。
音声アシスタントでの家庭内共有
AlexaやGoogle Assistantなどを搭載したスマートスピーカーを使えば、家族全員でスケジュールやリマインダーを共有できるため、「明日は誰がお迎えに行くの?」といった日常の小さなコミュニケーションがスムーズに。
家事の負担軽減
スマートホームの自動化機能で家電操作や家事が簡単になり、「ちゃんとスイッチ切って」などのマイナスなコミュニケーションが減り、家族の時間が増えます。
エンターテイメントの共有
スマートテレビや音響設備を使って、家族みんなで映画や音楽を楽しむことができるので、個々が自分のデバイスに没頭するのではなく、一緒に何かを楽しむ時間が増えます。
遠隔地とのコミュニケーション
ビデオ通話機能を使って、遠くに住む親戚や友達とも手軽で簡単にコミュニケーションが可能。
遠隔地でも顔を見ながらのコミュニケーションができるので、感情を豊かに伝えられます。
以上を考慮すると、スマートホームは家庭内のコミュニケーションを促進させるための有効な1つのツールと言えます。
スマートホームの導入方法
スマートホームを導入する方法は2つ。
1つ目は「既存の家電をスマート化する」方法、2つ目は「新規にスマート機能を持つ家電を導入する」方法です。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
既存の家電をスマート化
既存の家電をスマート化する一般的な方法は、スマートリモコンやスマートプラグといったスマート化をサポートしてくれるデバイスを使うことです。
スマートリモコン
スマートリモコンは、赤外線リモコンに対応した家電(エアコンやテレビなど)をスマートフォンから操作することを可能にします。
独自のアプリを通じて、タイマー設定や外出先からの操作も可能になります。
また、Alexaなどの音声アシスタント搭載のスマートスピーカーと組み合わせることで、声での操作が可能となります。
スマートプラグ
操作したい家電のプラグをコンセントに挿入し、その家電をスマートフォンや音声アシスタントで操作できるようにするデバイスです。
例えば、コーヒーメーカーや扇風機を定刻に自動で起動させる設定が可能です。
既存の家電をスマート化するメリット・デメリットとしては以下の通りです。
- メリット
- 費用が比較的安い
- 既存の家電を引き続き使用可能
- 設置が簡単
- デメリット
- 全ての家電がスマート化できるわけではない
- スマートリモコンが故障すると複数の家電が使用できなくなる
新規の家電を導入
もう1つのスマート化する方法としてはスマート機能が搭載されている家電を新たに購入することです。
これらの家電はスマートフォンや音声アシスタントを用いて遠隔操作が可能であり、多くの場合、センサーが組み込まれています。
センサーは、例えば動きを感知して照明を自動でつける、または室温を計測してエアコンを制御するなど、自動操作も可能です。
これらの家電を複数組み合わせて使用することで、自宅を便利で快適なスマートホーム環境に変えることができます。
選択する製品や設定によっては、エネルギー効率の向上も期待できるでしょう。
新規の家電を導入するメリット・デメリットとしては以下の通りです。
- メリット
- 面倒な設定が必要ない
- 多機能で進化する可能性が高い
- 一体型でトラブルが少ない
- デメリット
- 初期投資が高額
- 既存の家電を置き換える必要がある
- 一括管理ができない
スマートホームのデメリット
ここまでの内容からスマートホームが便利であることはご理解頂けたと思います。
しかし、一方で注意すべきデメリットもあります。
以下で、その詳細を探っていきましょう。
導入コスト
スマートホームを設置する際の最初の壁は、多くの場合、そのコストです。
既存の家電を活かしてスマート化すれば、一つ一つのデバイスはそこまで高くない場合もありますが、それを家中で導入しようと思うと、金額は思いの外積み重なります。
例えば、スマート照明、スマートロック、セキュリティカメラ、スマートカーテンなど、これら全てを一気に導入しようとすると、数万円、下手すると10万円を超えてしまうかもしれません。
スマート機能を搭載した家電を新規で購入する場合には、さらに高額です。
対策としては、小さく始めるのがよいでしょう。
例えば、まずは一部の家電や設備をだけにしたり、場所をリビングだけにするとか、機能や空間を小さく始めてみるがよいでしょう。
僕のおすすめは1万円前後でできるテレビやエアコンなどをスマートフォンや声で操作するスマートリモコンとスマートスピーカーのスマートホーム化です。
僕もここから始めてどんどん拡大していきました。
詳細が気になる方は別記事の「アレクサを使ってスマートホーム化!外でもエアコンやお湯はり操作♪」をご覧ください。
セキュリティリスク
スマートホームは、インターネットに接続されているためセキュリティリスクは切っても切り離せません。
ハッキングの対象になる可能性があり、例えば、Wi-Fiカメラがハッキングされた場合、プライバシーは大きく侵害されてしまう可能性があります。
また、スマートデバイスが集めるデータが不正にアクセスされた場合、それが悪用される危険もあります。
機器やシステムのパスワードを定期的に変更したり、アップデートをこまめに行うなどセキュリティ対策をしっかり行う必要があります。
幸い5年以上使用している僕はこれまで、そういったリスクに晒されずに済んでいます。
使いこなせない可能性がある
僕自身は、スマートデバイスが好きなこともあるので苦戦したり大変だったことはありませんが、人によっては使いこなすのが難しいと感じてしまうかもしれません。
特に説明書を見るだけで嫌になる人にとっては、スマートデバイスを思うように活用できない場合があります。
その結果、高い金額を投じて導入したにも関わらず、十分なメリットを享受できない可能性があります。
対策としは、You Tubeの解説動画を見たり、サポートセンターを上手く利用することなどがあります。
まとめ
最後に簡単にまとめたいと思います。
スマートホームのメリットは以下の5つです。
- 利便性の向上: スマートホームは日常生活を便利にし、時短も可能です。例えば、外出先から家のエアコンや照明を操作できます。
- ホームセキュリティの向上: センサー付きWi-Fiカメラやスマートロックなどを使用することで、家のセキュリティが強化されます。
- 省エネ化: スマートホームはエネルギー効率を向上させる機能があります。例えば、人感センサーによる照明の自動制御などがあります。
- 快適性向上: スマートサーモスタットやスマート照明などにより、生活がより快適になります。
- コミュニケーションの促進: スマートホームは家庭内のコミュニケーションも促進します。例えば、スマートスピーカーを使って家族全員でスケジュールを共有できます。
導入方法は以下の2つです。
- 既存の家電をスマート化: スマートプラグやスマートリモコンを使用して、既存の家電をスマート化する方法があります。
- 新規の家電を導入: スマート機能が既に搭載された新しい家電を購入する方法もあります。
また、デメリットとしては以下の3つです。
- 導入コスト: スマートホームの導入には初期投資が必要です。
- セキュリティリスク: インターネットに接続されているため、ハッキングのリスクがあります。
- 使いこなせない可能性: スマートデバイスは多機能で便利ですが、使いこなすのが難しい場合もあります。
以上の点を考慮すると、スマートホームは多くのメリットがある一方で、注意したいデメリットもあります。
導入を検討する際は、これらをしっかりと考慮する必要があります。
個人的には、デメリットを遥かに上回るメリットがあると思っていて、今後も新製品が出たら全てスマート化していく予定です。
では、また!